※本記事は、女性のヒッチハイクの安全性を保証するものではありません。おこなう際はあくまで自己責任となります。
ヒッチハイクやってみたいんだけど、女性がやるのってやっぱ危ないかな?
やってみてどんな感じだった?
気をつけるポイントはいくつかあるけど、やってみた感想としては
「やってよかった(^^)誘ってくれた友達に感謝!」だね
この記事では、私が徳島県~福岡県をヒッチハイクした際に気をつけた事や、どんな経験をしたかについて記載しています。
女性の方で、ヒッチハイクをしようと考えている方の参考になれば嬉しいです。
ヒッチハイクした時の状況
ヒッチハイカーの自己紹介
私:女性 (当時 21歳 大学3年生)
友達:女性 (当時 21歳 大学3年生)
ヒッチハイクをしたきっかけ
ヒッチハイクをする直前の7日間、私は友達数人と、車で四国を旅していました。そして8日目に旅先で合流した友達からヒッチハイクに誘われました。
今からヒッチハイクせん?福岡まで
あ、いいね
いいねって言ってくれると思ってた(^^)
こうして始まりました。ふたりともヒッチハイクは初めてです。
ヒッチハイクをする前に
服装
ヒッチハイクの際、服装に気をつける必要があります。
【私達の服装】
私:上はパーカー、下はスウェット素材のパンツ、鞄はリュック
友達:上はカジュアルなトップス、下はパンツ、鞄はリュック
そもそも寒かったので露出はしていませんでした。私はそのとき旅の途中であり、動きやすさ重視でたまたまこの格好でした。
うち下スウェットだし(ねまきみたいな)
だいぶダサいけど大丈夫?
大丈夫やろ
女性のヒッチハイカーは特に、危険な目にあったときの事を考慮しなくてはなりません。
露出のある服は避け、スカートではなくパンツを履き、鞄は両手の空くリュックにするなど、カジュアルな服装をおすすめします。
わざわざ女性らしい格好をして相手(乗せてくれる方)に何か勘違いされたり不審に思われても困りますからね。
用意した物
友達が誘ってくれた時には、すでに準備してくれていました(^^)
紙
B5サイズのルーズリーフを使いました。
普通に考えたら、スケッチブックなどの厚手で丈夫な物で、サイズが大きいものがいいですね(笑)
ペン
紙に行き先を書く為のものです。黒の太めのマジックを使いました。
地図
大きめの日本地図1枚です。フリーペーパーの付録を使いました。
スマホがあるので無くても大丈夫ですが、スマホには充電が持つかという問題がありますし、なにより紙の地図を見て進んでいくと楽しいです(^^)
次に紙に書く地名を地図から探したり、進んできた道をペンでなぞりました。
※写真の地図は実際に使用していたものです。ヒッチハイク前の移動経路も書き込んでいるのと、なぜか下松SAから先は書き込まずに終わっています。
ヒッチハイクを成功させるには
1.紙に書く行き先の決め方
近場を書く
遠い行き先を書いても、そこに行こうと思っているドライバーの方は少ないですよね。
ですので、目的地方面にある地名で「ここら辺くらいまでなら行く可能性あるかな?」という場所を書いていきました。
紙の地図見ながら手探りでやってたから、最初に書いた地名は乗せてくれた方から「そこ(書いていた地名)めっちゃ近いよ」と爆笑されたよ(^^)
近場だと、その方面まで行く人も多いですし、遠いと難しくても近くだと「行く予定ないけど乗せていってあげてもいいかな」と考えてくださる方がいらっしゃいます。
降りた後の事を考えた場所を書く
ヒッチハイクを始めたのが夕方だったので、目的地にたどり着くのは次の日になると考えていました。
そうなると、夜どこで過ごすかを考えなければなりません。
そこで、1日目の夜は目的地の途中にあるSA(サービスエリア)で一旦ヒッチハイクを終えました。
SAは建物内に入れますし、明るく快適でした。
明け方までの間しばらく休憩をとりました。
※SAまで乗せて下さった方はSAが目的地ではなく、そこから先の高速を降ります。
2.ヒッチハイクで立つ場所
目的地方面の車線
目的地方面へ向かう車線側に立ちます。
紙に書いた地名と逆方面へ向かう車線に立っていたらいつまでたっても誰も止まってくれません(笑)
一回だけ、間違えて反対車線に立っていて
「なかなか車止まってくれないね。今までで一番長く立ってない?」
と友達と話していたところ、優しい方が車線が逆だと教えてくれました(^^)
車が止まりやすそうな場所
信号機の前など、信号待ちで車が止まりやすそうなところに主に立っていました。
高速に乗る手前の場所
瀬戸大橋を渡るルートで行こうと思っていたので、瀬戸大橋手前まで来た際は、高速に乗る方に的を絞りました。
そのため、高速に乗る手前の道路で、車が止まりやすそうな場所を狙って立っていました。
3.ヒッチハイクの方法
ひとりが行き先を書いた紙を持ち、2人とも親指を立てて、通り過ぎるドライバーさんの顔を見てアピールしていました。
普通のヒッチハイクの方法ですね。
ドライバーさんの顔見てもしさ、危なそうな人だったらそっと紙と親指をさげよう
顔見て分かるかな~?うち分からんかも
私分かるよ
ほんと?(^^)(任せた)
4.乗車中について
マナー
ドライバーさんのご厚意で乗せて頂くので、最低限のマナー(寝ない、迷惑になることをしない・不快にさせる言動をとらない)を守るのはもちろんです。
乗せてもらってる間はさ、せめてものお礼として面白い会話しよう!
話盛り上げよう!
そうやね、わかった!
今思えば、なにかちょっとしたものでも渡せたらよかったです。何も用意していませんでした。
一芸があると違う
乗車中何度か、こういう場面がありました。
私、歌うのが得意なんですよ~!なにか歌います!
お、いいね~!歌って歌って~!
(すごい・・!さすが!!)
友達はストリートライブで演奏したり歌ったりするほど音楽が好きで、歌うのが好きな子でした。
そして知らない人の前でいきなり歌う事に慣れている度胸のある子でした。
反対に私は、人前に披露できるほどの特技が無く、というかそもそも特技が無く、このとき思いました。
芸は身を助ける!!
この子(友達)みたいな立派なものじゃなくても、なにかひとつモノマネとか、なにもないところでもできる芸があると全然違うよな~!
本当にこれは勉強になりました。友達のおかげで会話も盛り上がりました。
ヒッチハイクの場面じゃなくても、きっとこういうのはあらゆる場面で役に立つと思います。
一芸、大事!!
ヒッチハイクした結果
目的地到着までにかかった時間
徳島県~福岡県まで560kmほどです。
16時頃に徳島県を出発し、翌日の16時頃に福岡県(の目的地)につきました。丸一日かかっています。
とは言っても、夜はSAで休憩していますので、ヒッチハイクをしていない時間も数時間含みます。
乗せてもらうまでに立っていた時間
乗せてくれる車が見つかるまで、結構かかるかな?
とふたりとも思っていたのですが、
意外なことに、立っていた時間はどの場所でも5分以内でした。
1回だけ、間違って希望の行き先と反対側の車線に立っていた時は「逆だよ」とドライバーさんに教えてもらうまで気づかなかったので、
立つ場所を修正して再開した為、15分ほどかかりました。
ですので、一番長く立っていた時間は15分です。
え、みんなこんなに止まってくれるの?(←ヒッチハイクしときながら)
日本人優しすぎじゃない?
ヒッチハイクで乗せてくださった方
合計8台の車に乗せてもらいました。
乗せてくださった方の紹介をします。
若い男性二人組
車:自家用車
ヒッチハイク一日目、最初に乗せてくださった方達です。
一回通りがかって、「あれ?なんかおる、どうする?」ってなって、「乗せようか」ってなったんよ。通り過ぎたけど、またこの道に戻ってきたんよ
なんと、お優しい事に、通り過ぎたのに乗せる為にわざわざもう一回来て下さったのです!!
めちゃくちゃ嬉しかったです。
男性ひとりと女性ひとりのペア
車:自家用車
おそらく予定外なのではないか?というくらいの長い距離乗せてくださいました。
とってもありがたかったです。ちなみに降りた後友達は
ねえねえあのふたりさ、カップルかな?それともまだ付き合ってないとか?
どちらにしてもさ、うちら乗せたおかげで、特に予定なかったふたりが長く一緒にいられたって感じじゃなかった?
え?そうなんかな?そうかも!
(面白い事言うな(笑))
女性ひとりに男性数人の若者グループ
車:自家用車(ワゴン)
なんか行き先持った紙書いて立っとるな~って思ったんよ
で、こっち見てどうですか?みたいなアクションしてきたから乗せた(笑)
とってもノリの良い若者グループで、笑いの多い車内でした(^^)
配送中のドライバーさん
車:大型か中型(←分からなかった)トラック(ウイング)
ヒッチハイク二日目はSAから出発しました。
一般の人で、SAで休憩をとって早朝に出発する人はあまりいなかったのかもしれません。
(当時はそこまで考えてませんでした)
トラックのドライバーさんがいらっしゃってて助かりました。
また、このとき初めてトラックに乗ったので興奮&感動しました。
大型か中型かあまりよく分かっていませんでしたが、大きなトラックに乗るのは、人生で最初で最後かもしれません。
え?真ん中って座れるんですか?
前(フロント)がストンってなってるからすぐ前が見えるんですね!
目線が高いですね!すごい!
観光ツアー中の方達
車:観光バス
SAで立っていた時、休憩中の観光バスの添乗員さんに声をかけていただきました。
観光客のみなさんに「乗せても良いですかね?」って聞いたら「いいよ!いいよ~!」ってなったんで声かけたんだよ
まさか観光バスに乗せていただけると思いませんでした。
歓迎してくださったドライバーさん、数十人の観光客のみなさんの温かいお心にも感謝です。
社長さん
車:自家用車か社用車(どっちか分からない)
会社名は伏せますが、ある会社の社長さんに乗せていただきました。
車に疎い私に車種は分かりませんでしたが、良い車でした。
どんなビジネスをやっているのか教えてもらって、社会勉強になりました。
きっとこうやって自分でなんでも挑戦してきたからこそ、若者のちょっとしたチャレンジ(ヒッチハイク)を応援してくれたのではないかと思います。
また、私達が目的地としていた福岡県のとある場所を通り過ぎてしまったのですが
あれ、通り過ぎたね~、○○SAにご飯食べるとこあるから、そこで一緒にご飯食べよう
と言って、SAでご飯をごちそうしてくださいました。
(わざと通り過ぎたような気が・・?)
乗せていただいて、ご飯もごちそうしていただいて感謝しかありませんが、さすが敏腕社長さん、自分のペースに持ってたのかな(^^)と思いました。
年配男性
車:小型トラック(平)
SAを降り、下道で目的地まで戻ることにしました。
車種が分からない私は「軽トラになるのかな?」と思っていたのですが、三人乗りが可能だったので軽トラではありませんでした。
「なんしよん」って思ったよ~(^^)
ドライバーさんは乗せてくれる前からこっちを見て笑っていました(笑)
こうして無事、目的地にたどり着きました!
あれ、8台乗ったんだよね?1台足りなくない?って思ったそこのあなた!さすがです!!
実は当時「こんな貴重な経験は、絶対忘れない!!」
と意気込んでいたのですが、どうしても、あと1台がどのような車でどのような方だったのか思いだせないのです(+_+)
当時の手帳にヒッチハイクの記録があり
「8台乗せてもらった」と書いているので、台数は間違いないのですが・・
ばかたれ自分、もっと詳細書いとけよな・・
ご紹介できなかったお車のドライバーさん、申し訳ありません。そしてありがとうございました!!
ドライバーのみなさま
ありがとうございました!!
女性がヒッチハイクをするのはどうなのか
男性だと乗せてもらえていなかった
ヒッチハイクで乗せてくださった方に言われたのが、
「男ひとりとか、男ふたり、男女のペアだったら乗せてなかったね。立ってたのが男だったら乗せてない。男なら自分でなんとかしろって思う。」
という言葉でした。
言っていたのが男性だったので、男性目線かもしれませんが、なるほど、と思いました。
(※男性のヒッチハイカーは普通にいますし、男性のヒッチハイカーを否定したいわけではありません)
女性ひとりの場合危険度があがる
女性ひとりの場合、やはり危険度はあがります。
少なくとも私はひとりでできる度胸がなかったので、やってみたいけどちょっと怖い、という方は女性ふたりでおこなう事をおすすめします。
また、女性ひとりより女性ふたりの方が不審に思われにくいような気がします(^^)
乗せてくれた方は男性が多かった
後で振り返ってみれば、乗せてくれた方は、男性もしくは男性が含まれるグループの方達でした。
もしかしたら、仮に乗せた相手がヤバいやつ(←私達二人の事)でも、自分が力で負ける事はないから大丈夫という安心感があったのかもしれません。
乗せてくださる方も当然、知らない人を乗せるのに大なり小なり警戒はします。
力が強そうには見えない女性ふたりということで、相手の不安を少し軽くしたのかもしれません。
友達なら応援するけど自分の子どもなら止めちゃうかも
私がヒッチハイクをする際、それまで一緒に旅していた友達は「いいね~(^^) いってらっしゃ~い」と笑顔で見送ってくれ、何の心配もされませんでした。
そして、私は大学入学以降ひとり暮らしをしており、日頃何をしているか親は把握していません。
ですが、もし親にヒッチハイクをしに行く事がばれていたら、全力で止められただろうし
それでも実行したら鬼のような電話とLINEが来ると思います(笑)
ですのでいまだに家族はヒッチハイクのことを知りません。
私には子どもがいないので分かりませんが、もし自分の子どもがヒッチハイクに行くと言ったら・・
応援したいけど・・止めちゃうかもしれません(笑)
まとめ
私のヒッチハイクの感想としては「やってよかった」のひとことにつきます。
とても楽しかったですし、たくさんの人の優しさに触れることができて嬉しかったです。
また、「あのときやっていなかったら、今後やることはなかっただろう」とも思います。
自分の性格は大きくは変わっていませんが、以前のような
「恥じらいの無さ」
「ちょっと怖い事にも挑戦する気持ち」
「(現在の自分よりさらに)常識知らず・無知」
という良いか悪いか分からない部分が、少しずつ無くなっている気がするのです。
ですので、今あらためてヒッチハイクをするか?となるともうできないかも(度胸が無いから)と思います。
何が言いたいかというと
やろうと思ったときにやってよかった!
以上、「女性がヒッチハイクをするのは危ない?実行した際に気をつけたコト」でした☆